2013年7月26日金曜日

SSRIとうつ病の増加(facebookより)

一也本田さんのfacebookの記事です。

以前(10~14年前)、精神医療産業は、うつ病は薬を飲めば治る病気だとTVやインターネットで散々宣伝してきました。その時期は、ちょうど新型抗うつ薬SSRIの販売開始と重なります。

「あなたは大丈夫。知らざる病、こんな症状があれば**病」と言うように、・・
そして、「うつ病は誰にでもかかる可能性がある病気で」「うつ病は適切な治療で治ります」「早期発見が必要」とも宣伝してきました、「うつ病のチェックリスト」が病院に置いてあったり、テレビ番組やCM、雑誌などでうつ病を周知させる特集があり、たくさんの人が「うつ病」は特別でないのもだと思わなくなり、自分にも関係あるのではないかと意識する人が年々増え始めたのです。
この情報の罠に掛かった....、我々は、ちょっとした気分の落ち込みも、「うつ病かもしれない」とすぐに発想するようになるくらい、しらず知らずのうちに、情報に影響を受けてしまったのです。
また、彼ら(製薬系)は「医師の指示通りに飲めば安全な薬」だと説明してきました。
そして、TCA(三環系抗うつ薬)が主流でしたが新薬SSRI(選択的セレトニン再取込阻害薬)に替わり、今よりよく効く新薬が発売されたにもかかわらず、実際にはその販売年からうつ患者は、年々増加して、どの国よりもSSRIが導入されると、患者はうなぎ登りに増加したのです。

新規抗うつ薬「SSRI」だ。 年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。 2007年には900億円を超えた。 1999年から2005年までのたった6年間で、うつ病患者は2倍以上に激増。

しかし、医師の指示通りに服用しても治らないという「うつ病患者」が続出しました。・・・それどころか、躁転し、事故や事件を起こす事例が多発しました。

抗うつ薬の効果を誇張してきた彼ら(TV/メデア/製薬会社など)は、責任を取るべきなのですが...
しかし、彼らはそうせず、さらに情報を操作して、うつ病と誤診されやすい「双極性障害」が見過ごされてきたと主張し始めました。

うつ病”治療”によって悪化させられた患者は、新たに「双極性障害」というレッテルを貼られたのです。
そこでは、「専門家でも判定が難しい」と繰り返し誇張されることで、治療の失敗や誤診が正当化されているのです。

そして、双極性障害に関する適応が取得できそうな見通しがたつや、露骨なマーケティングが開始されました。しかも、今回は「治る」とは約束していません。

再発防止という理由で、一生患者に服用させ続けるのです。...完寛というまやかしの言葉を操って..今でも長期服用での副作用患者も残念ながら年々増加してるわけなのです。
現在の医療制度は、有効性がない薬に対して自浄作用を持っていないということです。
重篤な副作用がある薬に関しては、まだ自浄作用が発揮されやすい(薬害を訴える患者団体は、重篤な副作用がある薬への自浄作用も低いと抗議されるかもしれないが...)。重篤な薬害にあった患者や、それを目の当たりにした一部の医師は、必死になって薬の販売中止を訴えています。 しかし、効果のない薬というのは、薬が効かないからといって必死になって抗議活動を行う患者もいない。その結果、処方薬が一旦承認されてしまうと、そのままずっと使い続けられるのです...「病気の再発防止」という理由で..




冨高 辰一郎著、九州大学医学部卒 「なぜうつ病の人が増えたのか」参照
~「SSRI」という抗うつ薬が販売されてから、うつ病患者が激増していること。
うつ病患者が増えると同時に、メンタル休職者が増えていることを教えてくれる書籍です~

2013年7月25日木曜日

こころのセミナー

NPO法人うつ支援ネットワークの「こころのセミナー」で「マインドフルネス認知療法」の概説と実習を行います。

■日時・場所;8月18日(日)13:00開場 13:30開演 16:10頃終了予定   

■会場:用賀区民集会所 大会議室  住所:東京都世田谷区用賀4-10-6 世田谷ビジネススクエアヒルズⅢ(東急田園都市線・用賀駅から徒歩5分) 

■参加費:1000円

第一部 13:30~14:30 「うつ病の仕組みとその治療について」石黒 慎
第二部 14:40~16:10 「マインドフルネス認知療法」山本 正見
<概要>マインドフルネス認知療法は、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)と認知療法を組み合わせたプログラムです。うつ病の再発予防のために開発されましたが、ストレス対処法として役立つ理論と実践になっています。その仕組みについて、心理学と仏教瞑想の伝統を踏まえて説明するとともに、御自分でも実践できるように、中核となっている瞑想法について実習を行います。


http://kokucheese.com/event/index/102180/

不知火病院のうつ病治療法

福岡県大牟田市の不知火病院は、地方都市にある民間の中規模病院だが、1989年に日本初のうつ病専門治療施設「ストレスケアセンター」を開設して以来、先進的な医療機関として注目を集めてきた。

2003年からは復職支援を本格始動させ、10年経った現在は入院患者向け1種、外来患者向け2種のプログラムを開いている。各プログラム導入者の復職率は、直近データで86100%というハイスコアだ。

不知火病院には、この病院ならではの特徴がいくつもある。「薬をなるべく使わない」という治療スタンスもその1つだ。徳永雄一郎院長が説明する。

「薬物療法も必要ですが、それだけでうつ病が治るかといったら、簡単にはいきません。薬で症状が治まったとしても、いずれ再発してしまう可能性が非常に高いのです。うつ病の再発率は、最初の発症から5年以内で3040%、10年以内では7080%といわれています。だから再発させない治療こそが重要で、そのためには心理的なアプローチが必要です。うつ病を患った原因は何なのか。本人の性格要因なのか、職場の要因か、家庭の要因か。そこを丁寧に調べながら、1人ひとりに合った治療をしていくのです」

うつ病患者には、とにかく抗うつ薬を処方。調子が上向かなければ薬を増量、あるいは他の薬を追加。再診以降はいわゆる3分間診療……。それが一般的なうつ病治療の現実だ。だが、不知火病院は薬物療法を「対症療法」と位置づけ、より根本的な治療として、認知行動療法をはじめとしたカウンセリングに力点を置いている。