マインドフルス・ストレス逓減法(MBSR)やマインドフルネス認知療法(MBCT)の基礎となっているマインドフルネス瞑想は、「呼吸によって生ずる感覚」を瞑想の対象として、「気づき」と「集中力」を並行して高めていくもので、「アーナーパーナサティ・スッタ」に沿って訓練が進められます。
マインドフルネス瞑想をより深く理解するためにはヴィパッサナー瞑想の知識が必要ですが、ヴィパッサナー瞑想は流派が多いので注意してください。
私が読んだ本の中から、参考文献として、以下の4冊をお薦めします。
1 『マインドフルネス・ストレス逓減法』
J・カバットジン著 春木 豊訳 北大路書房
何といってもこの本が出発点です。MBSRのプログラムが説明されており、マインドフルネス瞑想の入
門書です。
2 『うつのためのマインドフルネス実践』 慢性的な不幸感からの解放
マーク・ウイリアムズ、ジョン・ティーズデール、ジンデル・シーガル、ジョン・カバットジン著
越川房子、黒澤麻美訳 星和書店
2012年11月に発行された、MBCTを自習するための実践書です。CDが付いており、音声ガイドに
従って瞑想を実践することができます。マインドフルネスの具体的な実践方法がMBSRより詳細に説
明されており、参考になります。
3 『呼吸による癒し』 実践ヴィパッサナー瞑想
ラリー・ローゼンバーグ著 井上ウィマラ訳 春秋社
J・カバットジンが序文を書いており、著者を「ダルマ・ブラザース」(法友)と呼んでいます。
二人は共通の理解に立脚しており、MBSRの理論的な背景に対する理解を深めるのにとても役立ち
ます。
4 『マインドフルネス』 気づきの瞑想
バンテ・H・グナラタナ著 出村佳子訳 サンガ
マインドフルネスの実践入門書として、米国で出版以来20年以上にわたり読み継がれているロングセラーです。ヴィパッサナー瞑想としてのマインドフルネス瞑想がとてもわかりやすく説明されていま
す。
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