2013年10月21日月曜日

うつ病の原因

NHKスペシャル 「病の起源 第3集うつ病 防衛本能がもたらす宿命」 が10月20日(日)夜9時から放送されました。

なぜ、私たちはうつ病になるのでしょうか?
その秘密が、意外にも5億2千万年前に誕生した魚の研究から明らかになってきました。魚でも、「ある条件」を作ると、天敵から身を守るために備わった脳の「扁桃体(へんとうたい)」が暴走し、うつ状態になることがわかってきたのです。

とのキャッチコピーでしたが、「ある条件とは」天敵の魚と1ヶ月間同じ水槽に入れられることでした。
思わずその魚に同情してしまいました。

また、うつ病と無縁な人々ということで、獲物を平等に分けあうアフリカの狩猟部族が紹介されました。

せっかく、扁桃体の暴走がうつ病の原因であるという話になったので、もう少し詳しく言うと

扁桃体が興奮する(多くの血が流れ込む)と、以下の反応が起きます。
1 扁桃体の興奮が副腎に伝わり、副腎がコルチゾールというストレスホルモンを出す。
2 「危機に対処しなければならない」ということで、副腎からノルアドレナリンが放出される
3 「今は落ち着いている場合ではない」ということで、セロトニンの放出を抑制させてしまう

問題は、扁桃体の興奮が収まらずにコルチゾールが出続けると、短時間ならば肉体の働きを活発にさせる一連の反応が、悪影響を及ぼすようになることで、
1 コルチゾール過剰が脳の血流を悪くして脳細胞に栄養が行き渡らなくさせてしまい、その結果海馬等では脳細胞が死に始める。
2 ノルアドレナリンの過剰放出により、やがてノルアドレナリンが枯渇し、意欲がなくなり無気力になる。
3 セロトニンの生成が抑制されることにより、安心感や満足感が脳細胞の間に伝わることが減り、不安感や焦りが抑えられなくなる。

こうした結果、うつ病が発症するという流れの様です。

ストレスのない平等な社会を作るのは難しいので、ポイントとなるのは、ひとりひとりのストレスの受け止め方だと思います。




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