2013年2月3日日曜日

うつ病と脳

近年、検査機器の進歩により、うつ病と脳の関係が明らかになってきています。


1  神経伝達物質の乱れ
  脳は神経細胞の集まりですが、うつ病の場合は、その神経細胞間の情報伝達物質である、セロトニンやノルアドレナリンが減少している状態が認められます。
現在主流の抗うつ薬である「SSRI」と「SNRI」は、セロトニンやノルアドレナリンの伝達効率を上げる働きを目的としています。

2  扁桃体や海馬における脳細胞の萎縮
  情動を司る扁桃体と記憶を司る海馬の細胞の死滅は、うつ病の症状で見られる、感情の抑制が効かなくなることや、記憶力が低下して物覚えが悪くなる原因であると考えられます。

3  DLPFC(前頭前皮質背外側部)などの活動異常
 理性を司る前頭前野では、扁桃体の活動をコントロールするDLPFCの活動が低下しています。














NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」から

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