2013年2月17日日曜日

うつ病とマインドフルネス瞑想


現在、最新のうつ病治療として、セロトニンやノルアドレナリンの補充方策、DLPFCや海馬に対して血流を増やす方策などが実施されつつありますが、扁桃体の興奮を収めることが最善の方策だと思います。
2010年に発表されたMBSRに関する研究によると、瞑想をする人々の脳で、海馬の成長と扁桃体の縮小が認められています。
扁桃体の縮小は、熟練した瞑想者のグループから報告されるストレスレベルの低下と相関性があり、また、瞑想によってストレスレベルが下がれば下がるほど扁桃体が小さくなったことが示されました。(「リアルハピネス」p55 シャロン・サルツバーグ 2011 (株)アルファポリス)
そもそも、どういう時に扁桃体が興奮するかというと、1つは、今現在の状況が不快(危機)であると感じた時ですが、その人の認知の仕方により、不快(危機)と感ずるかどうかは決まります。
2つめは、過去の不快な状況を思い出した時ですが、その人が意識しないうちに過去の記憶が反すうされて起きてしまいます。
これに対し、マインドフルネス瞑想に熟練すると、
① 心に浮かぶ思考や感情を、価値判断をせずに、ただ思考・感情が湧いたと一歩離れて観察することができる。
②否定的な思考が繰り返す(自動操縦状態)ことを止めることができる。
③過去の記憶を浄化することができる。
などといった効果により、ストレスレベルを低下させ、扁桃体の興奮を収めることができるものと思われます。

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