2013年2月2日土曜日

マインドフルネス瞑想


マインドフルネスとは、パーリ語の「サティ」を英訳した言葉(日本語では「気づき、念」)で、
サンマ・サティが「八正道」の「正念」である。

マインドフルネス・ストレス低減法(M.B.S.R.)は、ジョン・カバットジン博士がヴィパッサナー瞑想を基にして開発したストレス対処法で、1979年から、マサチューセッツ大学医学部において、慢性疼痛などに悩む患者を対象に実施されている。M.B.S.R.は、静座瞑想(呼吸への気づき)、ボディースキャン瞑想(身体感覚への気づき)、ヨーガ瞑想(動作のなかでの身体感覚への気づき)、慈悲の瞑想、生活瞑想(歩行、食事など)から構成されている。

M.B.S.R.の効果は、科学的に実証されており、欧米を中心に世界各地の病院やクリニック、瞑想センター、学校、企業研修、刑務所など多くの場所で行われている。1990年代には、M.B.S.R.と認知療法を組み合わせたマインドフルネス認知療法(M.B.C.T.)が生まれ、うつ病の再発予防についての効果が実証されている。

マインドフルネス瞑想は、呼吸瞑想を始めから「ヴィパッサナー」として行い、集中力と気づきを同時に涵養していく点及び呼吸瞑想に入る前に体の感覚に意識を置くボディスキャン瞑想とヨガ瞑想を行う点に特徴がある。瞑想の基本的な考え方は、マハーシ・システムと同じであるが、ラべリングや瞑想対象としての呼吸に対する考え方が異なっている。

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